アウディの中核を担う新型A6が日本上陸。歴代最高峰の空力性能に新世代ハイブリッド「MHEV plus」を搭載。先進のデジタル空間と緻密に進化したハンドリングの真価に迫ります。
アウディの歴史と精神的支柱を受け継いできた中核モデルが、大きな進化を遂げて日本上陸を果たしました。1968年の「アウディ100」から数えて9世代目となる新型「A6」は、伝統のフォーマルな気品を保ちながら、最新のエアロダイナミクス技術と電動化パワートレイン「MHEV plus」を融合させた意欲作です。セダンとステーションワゴン「アバント」が揃って刷新された新世代プレミアムカーの実力はどこにあるのか、その詳細を紐解きます。
ここがポイント
・歴代最高の空力ボディ:Cd値はセダンで0.23、アバントで0.25と内燃機関モデルとしてブランド史上トップクラスの数値を達成
・進化版ハイブリッド「MHEV plus」:48Vシステムと1.7kWhバッテリーの組み合わせにより、低速域でのモーター走行や力強い加速アシストを実現
・デジタル化を極めたキャビン:助手席用を含む3画面ディスプレイや、電子制御で調光可能なパノラマガラスルーフを新採用
・手応え豊かなハンドリング:操舵系の剛性向上により、ダイレクトかつしなやかなロードインフォメーションを獲得
空力とデジタルが織りなす新世代デザイン
新型A6のエクステリアは、全長5000mm、全幅1875mm、ホイールベース2925mmという伸びやかなプロポーションが際立ちます。先代より全幅が10mmスリム化された一方、ワイドなフレームレスグリルやシャープな灯火類が洗練された存在感を放ちます。特に注目すべきは空気抵抗の徹底的な低減で、セダンでCd値0.23という数値をマーク。これは1980年代に空力革新を起こした3代目アウディ100のDNAを現代の解釈で昇華させた結果といえます。
キャビンに足を踏み入れると、11.9インチのメーターと14.5インチのセンタースクリーン、さらに助手席専用の10.9インチディスプレイが並ぶ先進的な空間が広がります。瞬時に透明からスモークへと透過度を切り替えられる液晶ガラスルーフなど、乗員の快適性を高めるハイテク装備も満載です。
「MHEV plus」と上質なフットワーク
パワートレインには、2.0リッター直列4気筒ガソリンターボ(最高出力272PS)の「TFSI」と、2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボ(最高出力204PS)の「TDI」を設定。いずれも48Vマイルドハイブリッド「MHEV plus」と4WDシステム「クワトロ」を組み合わせています。最大24PS・230Nmを生み出す駆動モーターが発進時や極低速域をスムーズにアシストし、市街地でも静粛かつ滑らかな加速フィールを披露します。
ワインディングでの走り味も従来モデルから一新されました。ステアリング周辺の構成部品が強化されたことで、路面の状況やタイヤの接地感が掌へダイレクトに伝わり、切った分だけ正確に向きを変える自然な手応えが楽しめます。また、オプションの四輪操舵(オールホイールステアリング)を選べば、最小回転半径が通常の6.0mから5.4mへと縮小し、大柄な車体を感じさせない取り回しの良さを発揮します。
MotorG編集部の注目ポイント
新型A6で最も印象的なのは、高度なデジタル制御を取り入れつつも、ドライバーとクルマの対話を重視した「アナログ的な手応え」がしっかりと磨き上げられている点です。軽快さだけに偏らず、確かな接地感とリニアな反応を両立させた操縦性は、長距離クルージングでも高い安心感をもたらしてくれるでしょう。
メルセデス・ベンツEクラスやBMW 5シリーズといった強力なライバルがひしめくアッパーミドル市場において、伝統のワゴンフォルムを美しく磨き上げたアバントの存在感は唯一無二です。フォーマルな品格とスポーティな走行性能、そして最新の電動化技術をバランス良く味わいたいなら、ぜひ一度ステアリングを握ってその洗練度を体感してみてください。
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